脊柱管狭窄症について知るために、
まずは脊柱の働きについて理解していきましょう。
脊柱とは?
脊柱は首から骨盤まで並んでいる背中の骨の事で
椎骨(ついこつ)という骨が積み木のように重なっています。
首の部分に当たる頸椎は7個、胸の部分に当る胸椎は12個、
腰の部分に当たる腰椎は5個の計24個と
仙骨と尾骨を合わせて全部で26個あります。
脊椎の働き
脊椎には、大きく分けると四つの働きがあります。
- 体を支える柱としての役割
- 体を動かす機能
- 肋骨と組み合わさって内臓を守る
- 脊髄などの重要な神経を保護する
といったものです。
椎間板の役割
椎骨と椎骨の間に、椎間板という
饅頭に例えると、皮とあんこの2層になっている
軟骨でできたクッションが挟まっていて
衝撃を和らげる役割を果たしています。
加わる力の約80%を支えていると考えられています。
これを専門用語でいうと、
饅頭のあんこの部分が「髄核」(ずいかく)
と呼ばれる柔らかいゲル状の組織で、
皮の部分が「線維輪」(せんいりん)と呼ばれる
強固な線維状の組織になります。
この線維輪(饅頭でいう皮の部分)がほころびて
中の髄核(あんこ)が飛び出してきたものが
「椎間板ヘルニア」になります。
脊柱管狭窄症について
症状は?
脊柱にある脊柱管という「神経が通る穴」が
何らかの理由で狭くなり、
そのため神経を圧迫して神経痛や痺れ、
排尿障害などを引き起こしやすくなります。
脊柱管狭窄症の特徴的な症状の一つで
「間欠性跛行」があります。
これは長時間の歩行が困難となり、
少し休憩することで再度歩行可能になる症状です。
原因は?
*長時間のデスクワーク
*重いものを持ち上げる
といった腰に負担がかかる仕事や
*骨の変形による圧迫
などがあります。
脊柱管狭窄症の原因は1つでない可能性が高いので
日常生活の中で
負担がかかっている原因を見つける事が重要です。
セルフケアについて
楽な姿勢を見つける
脊柱管内には神経が通っており、それに触れてしまう事で
痺れや痛みが発生するため
*曲げるのが楽
*反るのが楽
*捻るのが楽
と人によって楽な姿勢が変わってきます。
できるだけ動かした中で痺れがなく
楽な姿勢をキープするように心がけましょう。
温める
痛みが酷くない時は身体を温めましょう。
温めることで柔軟性が上がるので、
少しでもスムーズに身体が使えるようになります。
脊柱管狭窄症の場合、
腰周りからお尻や肩甲骨周りを温めてあげるのが
特に効果的です!
しかし、
痛みが強い時は炎症を起こしている場合があるので
その際は冷やしましょう。
ストレッチ
ストレッチも効果的です。
足の筋肉は骨盤についているため
柔軟性を上げることで動きが良くなります。
下記の記事に詳しい情報がありますので
併せてお読みください!