坐骨神経痛の痛みと言うのは打ち身や捻挫などと違い
症状の原因となる場所と痛む場所が違い
ケアが難しいのも事実です。
坐骨神経痛の殆どの人が、
腰の痛みより足の痛みを強く感じるため、
痛い場所を重点的に施術してほしい
という人が多いのですが、
腰を通っている坐骨神経が圧迫されて
足などに痛みがあるので、
足をマッサージしても持続的な効果は
ほとんど望めません。
そこで今回は、痛みを忘れられる時間が出来るように
座るときの注意点や痛みを感じにくい座り方を
ご紹介していきたいと思います。
床や椅子に座るときの注意点
座る際に気をつけるべきポイント
人は、日常生活上での癖や利き手利き足などのせいで
知らず知らずのうちに体が歪んでしまっています。
この歪みは放置しておくと骨盤や背骨などに影響を与え
やがて脊椎や腰椎の変形、
周辺部の筋肉にコリを作るようになり、
これが坐骨神経痛の始まりになってしまいます。
つまり一番意識してほしいのは体の歪みで、
坐骨神経痛を患っている方にとって一番痛くない姿勢は
歪みがない状態のことになります。
座るときも同じで、痛くない座り方とは、
歪みのない座り方と言うことになります。
そのために意識しなければならないのは・・・
*左右均等に体重をかけるようにする
*猫背は前後のバランスが悪くなるので改善する
*足は組まない
といった事になります。
この様な事に気を付けなければ、
どんどん歪みがひどくなってしまうので絶対にやめましょう。
具体的な座り方
床に座る場合
床に座る場合一番理想的なのは、自然と
背筋も伸び体重も左右均等にかかる正座になります。
しかし、慣れていない人や坐骨神経痛の人にとって
長時間の正座は苦痛になるかもしれません。
そこでお勧めなのが両足を投げ出して座る方法。
足を90度ほど開き、
骨盤を立てて背筋を伸ばして座ります。
しかし体幹が弱かったりすると
ふらついてしまうかもしれませんので、
その時は腰の両脇に手をついて座りましょう。
手を使った作業をする場合はできないかもしれませんが
テレビを見る時など試してみてください。
その他の座り方として、あぐらもおススメです。
しかしあぐらは浅い座り方になり
骨盤が後ろに傾いてしまいますので、
背もたれがある状態なら背筋を伸ばすことを忘れず
腰の下にクッションやタオルを置くなどの
工夫をしてみてください。
椅子に座る場合
まず背筋を伸ばした状態で椅子に背を向けて立ち
背筋はそのままの状態で膝を抱え込むようにして
股関節を曲げていき、深く腰を下ろしましょう。
この時前後左右に体重が偏ることがないように
気をつけましょう。
そして背もたれに背中を預け
足の裏がぴったりと地面についているかも
大切になります。
もし足が付かない場合はタオルや雑誌などで
調整しましょう。
この様に座ると腰だけに圧力が集中せず、
さらに背筋が伸び足も自然体でいれば
余計な負担はかからず左右のバランスが
悪くなることもありませんので、
痛みはほとんどないはずです。
まとめ
床に座るにせよ椅子に座るにせよNGなのは
*足組みや女の子すわり
*楽だからと、その姿勢での座りすぎ
といった事です。
座りっぱなしではなく、時々立ち上がり
ストレッチをするなど工夫することも大切です。
この様な事は、習慣にすることが重要です。
痛くない座り方とストレッチを生活の中に取り入れて
歪みのない体を目指しましょう。