皆さんは『大人の側弯症』というのをご存じでしょうか?
側弯症と聞くと
成長期の10代の子供達に発症するケースが多いと
思われがちですが、
大人になってからでも発症する可能性があるんです。
今回は、そんな『大人の側弯症』についてお伝えしていきます。
大人の側弯症
原因は?
大人になってからの側弯症の多くは
*ケガや打撲、交通事故などで
筋肉や脊椎のバランスが崩れる
*悪い姿勢や日常生活の癖
*介護など身体に負担の多い姿勢を
長時間続けるようになった
*今までと違う生活習慣になった
といったことで発症すると言われています。
さらに
腰が大きく曲がったご老人のほとんどが女性である事から、
「脊柱変形」は女性の方が比率の高い病気といえます。
その理由として
*閉経後に曲がってくる患者さんが多い
*骨粗鬆症が女性のホルモンの減少と関連する
といったことがあげられる事から、
女性の方がなりやすい理由として考えられています。
症状は?
軽度の場合は腰の張りや重さ、
腰痛を訴える方が多いようですが
変形が進行すると、
*立位のバランスが悪くなる
*長時間の歩行困難
*長時間の家事での立位が困難
*歩いているうちに自然に前かがみになってしまう
*机など何かに常に肘をついてないと立っていられない
*洗顔や歩行の時片手を足などにつく
という症状が出てきます。
さらにひどくなると、
足のしびれや痛みが出現したり、
腰が曲がっていることで腹部の圧が高くなり
胃や腸が圧迫されて胃もたれや逆流性食道炎などの
胃腸障害を起こします。
内科を受診してもなかなか良くならない胃腸障害は
成人脊柱変形症が原因のこともあります。
治療法は?
コルセット
脊椎の曲がりの進行を抑えるために
コルセットを着用することがあります。
ドラッグストアなどで購入できる腰痛用コルセットと違い
もっと広い範囲を覆う、固い素材のもので、
個人個人の体のサイズや曲がりに合わせて
作られたものになります。
曲がりを元に戻すことはできませんが、
体を支える助けにもなるため、
痛みの軽減にも役立つ可能性があります。
リハビリで筋力をつける
脊椎が曲がっている患者さんは、
腰痛など痛みが強くなりやすいと言われています。
その痛みは
*椎間板などの背骨そのものが原因の痛み
*背骨の周りが原因の痛み
があります。
背骨の周りが原因の痛みは、
曲がった背骨を支えるために力が入り、
筋肉が突っ張った状態が続く事で生じた可能性があります。
この様な場合は、
筋肉をほぐしたり筋力をつけたりする事で
腰痛改善に効果的な場合があります。
まとめ
如何だったでしょうか?
脊柱の変形自体を直すことはできませんが
症状が比較的軽度のうちには、
*筋力トレーニングや腹筋や背筋など体幹を鍛える
*下肢のストレッチなどを行う
といった事で症状が軽減することもあります。
下記の記事に詳しい筋トレ・ストレッチの仕方が
書いてありますので、是非参考にしてみてください。