お腹の中の赤ちゃんの向きは、
頭が下にある状態が正常です。
しかし、足やお尻が下になることがあり
この状態を「逆子(さかご)」といいます。
妊娠30週ぐらいまでは、赤ちゃんも小さく
おなかの中で自由に動き回っています。
そのため、妊娠の早いうちの逆子は心配ありません。
その後、妊娠32週くらいになると
赤ちゃんが大きくなるので子宮の中で動きづらくなり
自然に頭が下になることがほとんどで
逆子の状態のままになっている割合は
4~5%程度と言われています。
しかし、逆子だと言われると色々と
不安になりますよね。
改善方法は色々ありますが、その中に
はり灸があります。
ここでは鍼灸は本当に逆子に効果的なのか
といった事を詳しく解説していきたいと思います。
逆子の原因
逆子の原因は、今のところほとんどわかっていません。
しかし逆子になりやすくなる要因としては、
お母さん側と赤ちゃん側、それぞれあります。
母体側の要因
逆子の原因としてよくあげられるのが
*子宮の形
*骨盤の構造
*羊水量
*婦人科系の疾患
*ストレス
*冷え
などがあります。
また妊婦さんの子宮自体が狭い場合や
妊婦さんの身長が低くて骨盤が狭い場合も
逆子になる可能性があると考えられています。
赤ちゃんの頭の大きさに対して子宮や骨盤が狭いと
赤ちゃんが頭を下に向けられなくなるからです。
羊水量も通常よりも少ないと、
赤ちゃんが自由に動くことができないため、
逆子になる可能性が高くなると考えられています。
その他にも、良性の腫瘍である子宮筋腫がある場合、
筋腫の大きさによっては逆子になる可能性が
高くなる場合もあります。
胎児側の要因
逆子になる赤ちゃん側の原因として、単に
「赤ちゃんの身体が大きい」
ということがあげられています。
また、双子や三つ子などの場合、
赤ちゃんの動き回るスペースが狭くなるため
逆子になる可能性が高くなると言われています。
しかし、そもそも赤ちゃんは子宮の中を動いているので
逆子になることは別に不思議なことではありません。
ただ、それが妊娠後期になると
自然分娩の妨げになるので問題視されるだけのことです。
鍼灸の効果
東洋医学と西洋医学
逆子のハッキリとした原因は未だに解明されていませんが
母体に冷えが見られることが往々にしてあります。
つまり冷えによって子宮の筋肉が固くなり
逆子のリスクが増すという訳です。
そんな冷えにつながる要因の1つがストレスです。
東洋医学では、ストレスがあると体温が頭に上り、
お腹を冷やすとされており
西洋医学的には、
ストレスによって交感神経が優位になると、
血管が収縮し血液循環が悪くなり、
冷えにつながると言われています。
そこではり灸治療はお灸や鍼でツボを刺激して
血流を改善する事で冷えを解消し
子宮の筋緊張を和らげる事を目的として行います。
つまり、子宮の中の状態も良くなるため
赤ちゃんも動くことができるようになり
逆子の改善効果が期待できるという訳なのです。
逆子に効果的なツボ
逆子を改善するツボとして
三陰交(さんいんこう)と至陰(しいん)があります。
◎三陰交(さんいんこう)
身体の冷えを解消し、子宮周りの下腹部全体や胸部に作用し
赤ちゃんの動きを促進する効果があります。
◎至陰(しいん)
「逆子といえば至陰」というほど代表的なツボで
至陰を刺激して血流が改善されると、
子宮が温まり羊水も増えることから、
赤ちゃんが動きやすくなり逆子が治ると考えられています。
また、副腎皮質ホルモンが分泌されて
赤ちゃんの動きが活発になるとも言われています。
いずれも腹部から離れていて、
直接患部を触れることはありません。
当院では並行して、下肢の浮腫を中心に
全身の筋緊張を緩和させていく施術も
行っていくことを基本線としております。
まとめ
如何でしたでしょうか?
逆子に悩まされる女性は意外と多いようですが
ほとんどは妊娠後期になると自然と治ってしまいます。
妊娠後期で逆子と診断された場合でも、
色々な対策法があります。
過度に心配することは精神的によくありませんし
母体にも悪影響になります。
当院でもはり灸施術で逆子が良くなった方も
おられますので口コミも是非ご覧ください。
また当院は
カウンセリング重視となっていますので
心配な方は相談されるだけでも
気持ちが楽になるかと思いますので
遠慮せずお問い合わせください。