*普段からなんとなく腰に痛みや重だるさがある
*歩き出すと足に力が入らなくなる
*痺れがある
こんな症状を感じていたら、
脊柱管狭窄症かも知れません。
脊柱管狭窄症は60代以降で発症することが多く
加齢や重たいものを持ち運んだりする仕事を
長年行ってきたなどが原因で、
背骨が変形したり、椎間板が飛び出して、
脊柱管の神経の通り道が狭くなり、
下肢のしびれや腰痛を引き起こします。
脊柱管狭窄症に悩む方のほとんどが
腰部や股関節周囲の筋肉の柔軟性が低下しています。
そのため、脊柱自体に負担をかけやすい姿勢を
とってしまっているので
症状予防・緩和の第一歩は、固くなってしまった
筋肉の柔軟性を取り戻すことだと考えられます。
では、そんな固くなった筋肉の柔軟性を
取り戻すツボはどこにあるのか・・・
今回は腰部の筋肉の柔軟性を取り戻すための
効果的なツボやストレッチを紹介していきます。
多裂筋を緩めるツボ
多裂筋というのは背骨についている小さな筋肉で
腰部だけ大きく太い筋肉になっていて
身体を反る動作や片側に身体を倒す際に働く筋肉です。
背骨は一つ一つの骨が積み木のように重なっているため、
安定性に乏しく、靭帯や筋肉で補強しています。
その代表的な筋肉が多裂筋になります。
つまり、多裂筋は姿勢維持筋として
重要な役割を担っていると言えます。
その多裂筋を緩めるツボが・・・・
大腸兪(だいちょうゆ)
大腸兪は骨盤の一番高い所を結んだ線の中心から
指2本分外側の左右にあります
関元兪(かんげんゆ)
関元兪は大腸兪から指3本分程度下にあります。
※押し方
大腸兪・関元兪ともに
テニスボールなどを置いた上に仰向けになって、
自分の体重をかけて押すとよいでしょう。
おしりの筋肉をほぐす効果があるツボ
環跳(かんちょう)
※場所
お尻のやや外側にあり、力を入れると
くぼんでいるように感じるところです。
このツボはおしりの主要な筋肉である大殿筋にあります。
長時間座っていることが多いと、使われることがなく
柔軟性が低下するため悪い姿勢の原因になります。
※押し方
自分では押しにくい場所なので
自分がちょうどよいと思う硬さのボールを置き
仰向けになり、膝を立てて体重をかけます。
股関節前面の筋肉を緩めるストレッチ
股関節の前の筋肉の柔軟性が無いと
骨盤を傾かせて腰のそりを強めてしまいます。
そこで、股関節前面の筋肉を緩めるストレッチが
こちらになります。
①伸ばす方の脚を後ろにして立て膝をします。
②手を前の方につき、
前になっている足を曲げていきます。
③後ろに立てている膝の位置はそのままで
股関節の前を伸ばし、呼吸を止めずに
20~30秒間同じ姿勢を保ちましょう。
これを3回繰り返します。
この時大切なのは、骨盤を起こしたまま
前方へ移動させることです。
まとめ
脊柱管狭窄症を予防するためには、
日常生活での正しい姿勢が大切になります。
脊柱管狭窄症では、圧迫の程度や自覚症状、
日常生活でどのぐらい困っているかなどによって、
治療法が異なりますが
楽に過ごせる時間が少しでも増えるように
上記のような方法をお伝えしました。
しかし、つらいと思う症状がある場合には
自己判断はせず早めに受診し、
治療法について相談されることをお勧めします。