脊柱管狭窄症は50歳未満ではほぼ発症せず
加齢とともに発症します。
これは、加齢とともに背骨の中の
腰部神経への血流不足になる事が原因です。
その大きな要因が姿勢と運動になります。
つまり姿勢が悪いと本来より腰部に圧がかかり、
体を動かさないと、体が固くなるのが早くなるため
加齢によって身体が変化していく速度も早くなります。
そこで姿勢と運動を意識することで
加齢による身体の変化が、かなり変わり
脊柱管狭窄症の症状の悪化を防ぐことができます。
脊柱管狭窄症でやってはいけないこと
痛みやしびれを感じているときには、
*筋肉を硬くする運動
*身体を後ろにそらす動作
といった神経を圧迫する行為は避けましょう。
痛みやしびれがある場合のウォーキング
ウォーキングは血流も良くなり、健康には良い事ですが
歩く姿勢によっては神経の圧迫を強める可能性があります。
歩く時の姿勢は背筋を伸ばした方が良いと言われていますが、
神経の圧迫は、身体を後ろにそらした時に最も強くなりますので、
脊柱管狭窄症の人は、この姿勢で歩くと神経を圧迫し、
しびれや痛みが強くなってしまします。
さらに、痛みやしびれがある時に無理にウオーキングをすると
逆効果になってしまいます。
痛みやしびれがある場合の筋トレ
筋トレは一時的に筋肉を硬くしますので、
腰や背中の筋肉を硬くする筋トレは神経の圧迫を強めるため
痛みやしびれが出なくなるまでは、やめておきましょう。
日常生活で気をつけること
脊柱管狭窄症の人は下記のような事に気を付けながら
生活するようにしましょう。
*症状が出にくい姿勢をとる
症状が出にくい姿勢は、
神経が障害を受けにくい姿勢になりますので、
神経のダメージが悪化するのを防ぐことができます。
とくに、症状が出やすくなる姿勢は
腰をそらす姿勢になります。
腰を反らすことで神経が圧迫され、
痛みやしびれの症状が強くなりますので気をつけましょう。
*杖や手押し車を使う
脊柱管狭窄症の症状の特徴は前屈みになると
神経の圧迫が無くなり楽になりますので、
外出する時は杖や手押し車を使うと、
前屈みの姿勢になりますので歩きやすくなります。
*自転車を使う
自転車をこぐ姿勢は腰がまがるので、症状が出にくいため
遠くに行くときや買い物をする時は
自転車を利用すると良いでしょう。
*重い荷物に注意
重い荷物を持つと身体が反ってしまいますが、
体の近くで持つと、体をそらさずに持てますので、
持ち方にも気を付けましょう。
*体重をコントロールする
足に痛みやしびれがあると、運動量が落ちて
体重が増えやすくなりますので、
肥満の方は、体重を減らすようにしましょう。
体重が減ることで腰椎や周囲の筋肉にかかる負担を
減らすことができます。
*禁煙
脊柱管狭窄症の症状がある人は血液循環の悪い人が多く、
さらに喫煙することで余計血液の循環が悪くなり、
症状が悪化しますので禁煙するようにしましょう。
*運動
筋力の低下を防ぐため、ある程度の運動は有効ですが、
無理な運動は神経にダメージを与えるため
逆効果になってしまいますので
症状が出ない範囲で運動を行いましょう。
おススメなのは、痛みがおこりにくい自転車漕ぎなどです。
まとめ
如何でしたか?
脊柱管狭窄症の症状を悪化させないための
注意点についてお伝えしました。
日ごろから、自分で色々な事に気を付ける事で
症状の悪化を防ぐことができます。
当院では、その人の症状に合わせた
運動やストレッチなどお伝えし
鍼灸治療も併用して行えますので
悩んでおられる方は遠慮せずご相談ください。