頸椎ヘルニアとめまい

くるくると視界が回ったり、
ふわふわと身体が浮いているように感じる「めまい」

頸椎が原因でめまいが起こる人もいる事を
ご存じでしょうか？

めまいの原因

耳や脳

めまいの原因は、耳の神経にある場合が多く、

＊平衡感覚を司る前庭神経が炎症を起こす「前庭神経炎」
＊三半規管を満たしているリンパ液が増えてしまう「リンパ水腫」
（メニエール病の原因ともいわれています）
＊内耳の中にある耳石が剥がれて三半規管の中に入り込む
「良性発作性頭位めまい症」

などがあります。

これらが原因のめまいであれば
治療によって症状は治まります。

また、その他のめまいの原因として、
脳に異常がある場合もありますので
MRIやCTで脳の検査をして、
小脳に脳梗塞が無いか調べることがあります。

しかし、耳にも、脳にも異常が無いのに、
めまいが治まらないというケースもあります。

そこで疑われるのが頸椎ヘルニア。

ここでは、頸椎ヘルニアとめまいについて
詳しくお伝えしていきます。

頸椎ヘルニアとは？

原因

頚椎ヘルニアは、

＊首の骨のカーブの異常
＊形やゆがみ
＊椎間板の損傷

などにより、頚椎の間にある
クッションの役割を担っている椎間板が飛び出してしまい
神経が圧迫され、痛みやしびれを引き起こす病気です。

神経の圧迫とともに、血流も悪くなるため、
筋肉に栄養や酸素の運搬がうまくいかず、
老廃物の回収もスムーズに行われなくなります。

その結果、筋肉が常に緊張して
首、肩、背中、腕や手指に痛みやしびれの症状を
感じやすい状態になってしまいます。

また椎間板が飛び出してくる原因の一つとして、
老化現象による機能の低下もあります。

これは、椎間板が常に圧力のかかる状態にあるため
組織の中で最も早く老化が起こるとされているからです。

頸にかかる負担

皆さんは頭の重さは、どれ位あるか知っていますか？

頭の重さは体重の約10％あります。
つまり、体重が50キロなら、頭の重さは5キロ・・・。

ボーリングの球と同じくらいの重さの物が
頸に乗っていると考えると分かり易いかと思います。

しかし、人間の体はその重さを分散できるように出来ていて
それが頸椎の前弯(ぜんわん)になります。

この緩やかなカーブが生理的湾曲といって
ボーリング玉の重さと同じ位の頭の重さを分散させ
首を真っすぐにしたり、反らせたりすることで
広い範囲に顔を向ける事ができるのです。