頸椎椎間板ヘルニアの発症の防止や、
症状を悪化させないために
日常生活で気を付けなければならないことがあります。
日常生活を送るうえで
頸には無意識に大きな力が掛かっています。
今回は、どのような事に気を付ければ
頸に無意識に負荷をかけなくて済むのか
と言う事を詳しくお伝えしていきます。
頸椎間板ヘルニアとは?
まず、頸椎椎間板ヘルニアについて・・・
ヒトの神経には、
*脳からの命令を手足に伝える運動神経
*手足や体の各部からの熱い・痛いなどの感覚を
脳に伝える知覚神経
があります。
これらの神経は背骨の中の空間に
保護されるような形で存在しています。
さらに頚椎の間には上下の頚椎を支える
クッションの働きを持つ椎間板と呼ばれる組織があり
下図のように、この椎間板の組織がこわれて、
各神経を圧迫するのが頚椎椎間板ヘルニアです。
原因
頸椎椎間板ヘルニアの原因としては、
訳もなく発症するケースもありますが、
殆どが日常的な姿勢の悪さが挙げられます。
あるいは首に負担のかかりやすいスポーツや
運動といったものも原因となります。
頚椎ヘルニアでやってはいけないこと
運動
頚椎ヘルニアでやってはいけない運動は、
頚椎に負担がかかる運動です。
しかし、じっとしていても疼く場合は、
運動は避けるようにしましょう。
首の後屈で痛みやしびれが出る場合は、
ウォーキング程度の軽い運動なら大丈夫ですが、
ウエイトトレーニングやジョギング、ゴルフやテニス
といった頚椎に負荷がかかってしまうような運動は控えましょう。
姿勢
頚椎ヘルニアでやってはいけない姿勢は、
長時間のスマホやパソコン作業やデスクワークです。
しかし、仕事でどうしても長時間
パソコン作業などをしないといけないという方は
こまめに休憩をとるようにしましょう。
また骨盤などの位置関係が変わると、
首の角度などの位置も変わり負担を軽減できますので
お尻の下にクッションなどを入れたり
足置きを用意して、足を置く高さを変える
といった工夫をして、姿勢をこまめに変えましょう。
また、少しでも首が楽な角度を見つけ、
目を温めたり冷やしたりすることで
首の緊張を緩和することができますので試してみてください。
寝方
頚椎ヘルニアでやってはいけない寝方は
うつ伏せ寝です。
うつ伏せの姿勢は、頚椎が極端に背屈になったり
捻じれが生じてしまうため、長時間この姿勢を保つ事で
頚椎は変な形で圧迫を受け続けることになります。
さらに、その周りの筋肉にも負荷がかかり
筋緊張が生じるためうつ伏せ姿勢は頚椎にとって
良くないといえます。
横向きでの手枕姿勢
横向きの手枕姿勢は、背骨の中で最も重要な
頚椎一番という、背骨の一番上の骨のバランスが
崩れてしまうため最も悪い姿勢と言えます。
一瞬では崩れませんが、数分間、この姿勢をすることで
頚椎は確実にズレます。
他にも猫背や長時間のスマートフォンやパソコン作業などの姿勢は
頚椎に負荷がかかりやすい姿勢と言えます。
入浴法
頚椎ヘルニアは、
慢性的に頚椎に負担がかかり続ける事によって起こるため
首や肩の筋肉も緊張している状態にあります。
なので、身体全体を温めてリラックスさせる事が必要になります。
そこで大切なのが毎日の入浴です。
シャワーだけですますのではなく、
ゆっくりと湯船につかり身体を温めましょう。
しかし痛みが強く、お風呂で温まると痛みが増すという場合は
湯船に長く入らず、
お風呂からあがったら湿布を貼って安静にしてください。
荷物の持ち方
日々の鞄の持ち方も気をつけなくてはなりません。
肩がけの鞄やキャリーケースは片側だけに負担がかかるため
おススメできません。
一番良いのはリュックサックです。
リュックサックに荷物が入りきらない場合は、
小分けにして持つようにしましょう。
まとめ
如何でしたか?
無意識のうちにしていた姿勢や行動が
あったのではないでしょうか?
症状が酷くなると回復にも時間がかかりますので
意識して日常生活での姿勢など気を付けるように
しましょう!