現代ではスマホやパソコンを使う機会が増えたことから
「ストレートネック」の症状に悩まされている人も
多いようです。
首の骨は元々重い頭部を支え、負荷を緩和するために
少し前にカーブしていますが
首が前に出るような姿勢を続けることで、
骨のカーブが失われ、まっすぐになっている状態が
ストレートネックと言われています。
ストレートネックになると
*慢性的な肩こり
*頭痛
*不眠
*自律神経失調症のような不快な症状
*片頭痛を起こしやすくなる
といった症状があらわれます。
ストレートネックの原因
ではストレートネックを招きやすい習慣は
どのようなものがあるのか見ていきたいと思います。
長時間のスマホやパソコン操作
パソコンやスマホを見る時の姿勢は、
どうしても画面をのぞき込むような姿勢に
なってしまいます。
このような姿勢は頭部が正常な状態より前にあるため
頭部の重さを頸椎だけでは支えられず
首の筋肉で支えることになるため
首への負担が増え
頸椎アーチが崩れやすくなってしまいます。
猫背になりながらのデスクワーク
猫背とは、
骨盤が後ろに倒れてしまっている姿勢になります。
骨盤が後ろに倒れてしまうと、バランスを保とうとして
顔が自然と前に移動してしまいます。
このような姿勢を長時間とることで、
次第に頸椎のアーチがくずれ
ストレートネックに繋がります。
自分に合わない枕を使っている
極端に高い枕など、自分に合わない枕を使っていると
頚椎アーチが失われやすく
ストレートネックの原因となっていることもあります。
一日の三分の一は睡眠とも言われていますので
枕は自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
ストレートネックの確認と正しい姿勢
壁を利用して、自分がストレートネックかどうかを
確認してみましょう。
ストレートネックの確認
①壁に背中とお尻を付けて立ち
後頭部・肩甲骨・お尻・かかとの4箇所が
自然に壁についているのが正常な状態です。
②後頭部が自然に壁につかない場合は
ストレートネックの可能性があります。
パソコンを見る姿勢
パソコンを使う時は椅子に座る時は深く腰掛け
背筋を伸ばして座りましょう。
パソコンのディスプレイの位置も、
目線と同じか、やや下になる高さで、
40cm以上距離をあけて使いましょう。
ノートパソコンを使用する場合は、
スタンドなどを使って目線を調整しましょう。
スマホを見る姿勢
スマホの位置は、あごを引いた状態で、
目の高さにスマホの画面を持ってきましょう。
長時間見るときは肘の下に手を置いたり
脇の下に握りこぶしや、タオルを挟むと疲れにくいです。
また目の疲れを軽くするためにも
顔から30センチはスマホを離しましょう。
ストレートネックに効果的なストレッチ
首が前に突き出た姿勢が長時間続くと、
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)が
収縮され固まってしまいます。
胸鎖乳突筋は耳裏側から鎖骨についており
顔を横に向けると、
斜めに浮き上がってくる筋肉になります。
つまり、その胸鎖乳突筋の緊張をとることで
ストレートネックの予防につながります。
胸鎖乳突筋を伸ばすストレッチ
①右手で左の鎖骨から肩甲骨にかかる部分を
手で押さえ脇はしっかりと締め
鎖骨とその下にある胸の筋肉が動かないように
固定します。
②その状態のまま、首を後ろに倒して
ゆっくり上を向きましょう。
③上を向いたまま右側に首を倒し
胸鎖乳突筋がしっかり伸びていることを意識しながら
15秒キープしましょう。
これを左右交互に3回くらい行ないましょう。
タオルを使ったストレッチ
①両手でフェイスタオルの端を持ち
首の後ろの中央にタオルを当てましょう
②頭を後ろに軽く倒し、両手を斜め上に持ち上げます。
③この状態を保ったまま顎を引き
5秒間キープしましょう。
これを5セット行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
現代人には昔ではめったに聞くことのなかった
『ストレートネック』という症状の方が
多くなってきているようです。
色々な症状が出ますが
日常生活の姿勢に気を付けたり
ストレッチを行う事で症状も緩和されます。
それでも症状が良くならない時は
是非一度ご相談ください。