昔から笑いと健康は大きく関わっていると言われてきました。
「よく笑う人は病気になりにくい」
「笑いは百薬の長」
といった言葉もあるようです。
近年では、医学の分野で
笑いの効果に着目した研究が進められ、
笑う事で様々な病気の予防や改善に役立つなど
「笑い」と健康との関係が科学的に証明されてきています。
笑顔には”免疫力を高める効果がある”ことは
良く聞かれるかと思いますが、
笑いにはそれ以外にも
自律神経を整えるなど色々な効果があるようです。
ところが、現代はストレス社会と呼ばれ、
近年では新型コロナウイルスの影響もあり、
人と会う機会も減少し笑う機会が少なくなった
という方も多いのではないでしょうか。
笑顔がなくなると気持ちも滅入ってしまいますね。
そこで今回、
「笑い」が持つパワーや効果について調べてみました。
この記事を参考に、毎日の生活に「笑い」を
取り入れてみてはいかがでしょうか?
笑いで得られる効果とは?
自律神経のバランスが整う
自律神経には、日中に活動しているときに優位になり
体を緊張モードにする「交感神経」と
夜間やリラックスしているときに優位になる
「副交感神経」がありますが
過剰なストレスや生活習慣が乱れると
両者のバランスが崩れ体調不良の原因となります。
しかし、笑顔になると思考は「無」になり
リラックスした状態を心にもたらすので、
自律神経のバランスが整い、心と体が安定します。
その証拠に思いきり大笑いした後など、
気持ちが落ち着いたりスッキリしたりする
といった経験を実感した事があるのではないでしょうか?
どうしても笑えない時は?
しかし、笑うことが心身の健康に効果的とはいえ
とても笑う気分になれない・・・
そんな時もありますよね。
そんな時は、
楽しいという感情が伴わない作り笑いでもいいので
意識的に笑顔をイメージして
口の端を上げて笑顔を作ってみてください。
どんな笑いであれ、血流が改善され
ストレスが軽減されたという実験結果も存在し
身体にはよい影響が現われるのだそうです。
それでも難しいと思われた方は、たとえば、
ペンや割り箸を口にくわえ
表情筋を笑顔に近い状態にしてみてください。
それだけでもネガティブな感情が抑制され、
ポジティブな感情が誘発されるのだそうです。
つまり、普通は、
楽しい気持ちが「笑う」という反応になりますが、
自然と笑うことができないような精神状態でも
「笑顔」という形を作ることで
ポジティブな精神状態になれるということになります。
日々の生活の中で、
悲しいことや腹が立つことがあった時こそ
笑顔を意識してみましょう。
そうやって笑っているうちに気持ちもきっと
丸くなり穏やかになる事でストレスを軽減し
心の安定を保つ事ができるかもしれません。
その他の効果
免疫力のアップ
笑うことで、ナチュラルキラー(NK)という
免疫細胞が活性化し、免疫力がアップし
脳内ホルモンである
エンドルフィンという脳内物質が分泌されます。
このエンドルフィンという物質には
幸福感をもたらすほか、
モルヒネの数倍の鎮静作用で
痛みを軽減する効果があります。
脳の働きが活性化
笑っていると脳もリラックスして、
脳細胞が活発化し
記憶力や思考力のアップにつながります。
血行促進
思いきり笑ったときの呼吸は、
深呼吸や腹式呼吸と同じような状態になっている為
体内に酸素がたくさん取り入れられます。
そのため、血行が良くなり新陳代謝も活発になります。
筋力アップ
大笑いするとお腹や頬が痛くなるように、
腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などを
よく動かすため、多少ながら筋力アップにもつながります。
まとめ
誰しも、毎日、笑ってすごせれば、
こんなに素晴らしいことはありません。
しかし笑いたい気分でないときでも、
作り笑いをする事で、
心や身体によいアプローチをかけられますので
毎日笑顔を意識して心も体も晴れやかに過ごしていきましょう!