自律神経失調症には4つのタイプがあります。
今回はその4つのタイプについて
詳しくお伝えしていきたいと思います。
その前に、自律神経とは何なのか・・・
自律神経とは?
自律神経は、主に循環器、消化器、呼吸器などの
活動を調節していて、
私たちの意志とは関係なく24時間働き続けています。
自律神経は
体の活動時や昼間に活発になる交感神経と
安静時や夜に活発になる副交感神経の二つを合わせた名称です。
この交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態が
自律神経失調症です。
自律神経失調症になりやすいのはどんな人?
自律神経失調症はどちらかと言うと
女性の方がなりやすいと言われています。
それは、女性は男性よりも
生理・妊娠・出産・閉経・更年期といった
ホルモンバランスの影響を受けやすい機会が多く
その分バランスを崩しやすくなると
考えられているからです。
閉経を迎えた女性は、
女性ホルモンの分泌量が急激に低下するため
脳から、ホルモンの分泌量を増やすように指令が出て
それと同時に自律神経の交感神経も活性化されます。
しかし交感神経が活発になりすぎると
血流の促進や血圧・脈拍・体温の上昇、発汗といった
不調があらわれやすくなります。
いずれも女性の更年期障害に特有の症状になります。
つまり、女性ホルモンが大きく変化するタイミングで
不快な症状があらわれやすいのは、
女性ホルモンの乱れにより自律神経も一緒に
乱れやすくなるからです。
また男女共に自律神経失調症になりやすい性格として
*まじめ
*几帳面
*完璧主義
といった方がなりやすいと考えられています。
そんな自律神経失調症は、
大きく分けると4つのタイプに分けることができます。
自律神経失調症4つのタイプ
①本態性型自律神経失調症
その人が生まれつき持っている体質や性質によって
自律神経のバランスが乱れやすいことから生じるタイプで
交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが
うまくいかず発症します。
このタイプの自律神経失調症の人は、
ストレスはあまり関係せず、低血圧や虚弱体質
体力に自信がない人に多い傾向があります。
そのため病院で検査をしても特に異常は見つかりません。
②神経症型自律神経失調症
心理的な要因やストレスが原因の自律神経失調症です。
神経質で自分の体の不調に敏感な方に多く
些細な精神的ストレスなど
その時の精神状態によって症状があったり、なかったりします。
そのため精神状態の移り変わりが
まともに体に影響を及ぼしてしまいます。
③心身症型自律神経失調症
自律神経失調症の中でも最も多いタイプで
仕事や人間関係など日常的なストレスを
無理に抑えることにより
自律神経のバランスを乱して発症します。
生真面目で責任感が強い性格に多く
肉体的、精神的に症状があらわれます。
④抗うつ型自律神経失調症
慢性的なストレスの蓄積などにより、
心身症型自律神経失調症が悪化すると
このタイプになると考えられています。
几帳面で完璧主義の人に多く、
自律神経失調症のあらゆる症状に加え
*何をするのもやる気が出ない
*気持ちが沈み込んでしまう
などうつ病の症状に似た精神状態になります
肉体的にも、うつ病によく似た、
頭痛や倦怠感、食欲不振、不眠といった症状があらわれます。
まとめ
自律神経失調症の方は体の緊張やこわばりが起こりやすく
首や肩、背中の筋肉の緊張は
「うつ症状」を強くさせてしまいます。
筋肉の緊張をほぐし、
血液循環を改善させることで症状を緩和する事ができます。
また鍼灸治療などで、自律神経のバランスを改善していくことも
効果的ですので自律神経失調症の症状でお悩みの方はご相談ください!