今回は
『側弯症を進行させないために気を付ける事』
についてお伝えしていきたいと思います。
少しでも進行を遅らせるために参考にしてみてください。
まず側弯症について簡単に説明していきます。
側彎症とは?
背骨は本来、横から見たときには、
自然なカーブラインがあり、
正面か背面から見た場合は真っ直ぐなのが正常です。
これが後ろから見て、背骨がS字やC字に
曲がってしまった状態の事を側弯症と言います。
側弯症の原因
およそ8割の脊椎側弯症の原因は明らかにされてはいませんが、
*特発性側彎・・・特別な原因なく発症
*先天性側彎・・・生まれつき背骨が曲がっている
*病原性(症候性)側彎・・・他の病気に伴って起こる
に分けられています。
特に思春期の女児に発症する”思春期特発性側彎”が
多く見られるため、
成長と共に容姿などに影響が出てくることから
早期発見と、側弯症を進行させないための工夫も必要になります。
また家族に脊椎側弯症の人がいると、
発症することが多いため、
遺伝子が関係しているとも考えられています。
側弯症を進行させないためにできる事
椅子の座り方
子供に多い側弯症ですが、
症状によっては姿勢が正しく保てないことがあります。
そして、側弯症を発症したら、
長期間付き合っていかなければならないので、
多くの時間、椅子に座って勉強をする学校での
椅子の座り方が大切になります。
椅子に間違った座り方をしていると
ゆがみが良くならないどころか、
進行を早める可能性もあります。
そこで、椅子に座っている時に注意したいのが
机に肘をついて座らないことです。
大人でも、ついつい肘をついてしまいたくなりますが
体のバランスを悪くしてしまうので、
日ごろから意識して習慣づけるようにしましょう。
また自宅で勉強する時も椅子の座り方に気を付け、
床に座って勉強する場合はお姉さん座りや
偏った座り方にならないように気を付ける事も大切です。
更に椅子に座る時、
つい足を組んでしまう事があるかと思いますが
一度足を組むようになると癖にもなってしまい、
足を組む方が左か右のどちらかに偏る傾向があるようです。
この足を組む事で体のバランスが酷くなりますので、
注意しなければなりません。
だからといって足を交互に組めば良いというわけではなく
足を組むという動作をしないことが大切になります。
正しい椅子の座り方を意識しようとすると
案外辛く感じるものなので気長に取り組むようにしましょう。
その他の生活習慣
その他の生活習慣も大きく関係していますので
下記の事に気を付けながら日常生活を送るようにしましょう。
*バッグをいつも同じ方の肩にかけない
*本を読んでいる時の姿勢に気を付ける
*食事の時、片方だけで噛んで食べない
といった小さなことに気をつけるだけでも、
歪みを大きくさせないで済みます。
この様な生活習慣は癖になると
改善するのが難しいものもあります。
気が付かないうちに思ったよりも進行している、
といった事もあります。
まとめ
側弯症が進行してしまった場合、
日常生活にも支障が出てきますので、
生活の中で無理のない範囲で意識していくだけでも
歪みの改善につながります。
自宅では食事中や勉強をしている時の姿勢を観察して
気が付いたら姿勢を正すよう
体に直接触れて修正してあげるようにしましょう。