ここでは、側弯症の症状である
”曲がってねじれていこうとする力”に抵抗し、
かたちを整え、そのかたちを維持するための
セルフケアをご紹介します。
側弯症の筋トレ・ストレッチ
ストレッチを行う際は自分では、
まっすぐ立っているつもりでも、
体幹や首が曲がっていることが多いので、
*左右の肩の高さが水平か
*首がまっすぐになっているか
この様な事を鏡を見ながら確認して
行う事をお勧めします。
ヒップリフト
❶あおむけになり膝を曲げ、おしりを持ち上げ
10秒キープし、ゆっくり戻しましょう。
これを5~10回くり返します。
《このストレッチで得られる効果》
このストレッチは、背中が伸ばされるので、
背中の筋肉全体のストレッチになります。
側弯症の人は、背骨を支える筋肉にも左右差があり、
どちらかが縮んだりしていることがあるので、
その筋肉を伸ばすストレッチになります。
また、おしりを持ち上げる事で、
腹部や骨盤周辺の筋肉、太ももの大腿四頭筋などが
使われるので筋肉増強効果が期待できます。
大腿の筋肉を伸ばす
❶正座をして大きく呼吸しながらゆっくりと
上体を後ろに倒していき、両腿をストレッチします。
慣れないうちは、無理のかからないところまで倒して
10~30秒ほどストレッチしてください。
➋慣れてきたら、完全に背中を床につけるまで倒すと
効果的です。
《このストレッチで得られる効果》
大腿の筋肉の状態を整えることで腰周りのバランスを良くし
背骨を伸ばす効果があります。
両足を同時に伸ばすことで、左右の腿の硬い方に強く効きます。
腹筋トレーニング
❶あおむけになり、膝を伸ばし
両手を頭の後ろで組みましょう。
両足を30~40㎝ほど浮かせて、10秒キープしましょう。
➋そのまま上体を起こして10秒キープし、
ゆっくり①の姿勢に戻しましょう。
❶~➋を5~10回くり返しましょう。
おへその下に「丹田」と呼ばれる場所がありますので
ここを意識して行うようにしましょう。
※膝を伸ばして行うのがきつい場合は
膝を曲げて行いましょう。
《このトレーニングで得られる効果》
側弯症を改善するためのトレーニングは、
背筋を使う動作が多くなります。
しかし背中ばかり筋力が強化されると、
腹筋が負けてしまい、腰痛や背中の痛みに
つながることがあります。
そうならないためにも腹筋を鍛えることも
重要になります。
このトレーニングでは、
インナーマッスルを鍛えることができます。
体幹バランストレーニング
❶床に両手、両ひざをつき、右手をまっすぐ前方に伸ばし
そのまま左足を持ち上げて、後ろにまっすぐ伸ばしましょう。
左手、右足を伸ばした状態で、10秒キープし、
ゆっくり戻しましょう。
➋手足の左右を替えて同じ様に、
10秒キープし、ゆっくり元に戻しましょう。
この❶と➋を5~10回くり返しましょう。
左右で伸ばしにくい側を特に意識して
行うようにしてください。
自分ではまっすぐ行っているつもりでも
正しい姿勢が取れていないことがありますので、
誰かに見てもらいながら、
正しい位置を確認しながら行いましょう。
《このトレーニングで得られる効果》
このトレーニングを行うと、
背骨の弯曲や隆起が改善するよう働きかけてくれますので
くずれた身体のバランスを修正し、
身体を均等に使えるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
側弯症もセルフケアで悪化することを
防ぐことができます。
当院では鍼灸施術を行う事で
整体やマッサージでは届かない深層の筋肉に
アプローチできますので、
早期に効果の期待ができます。
試してみたいと思われた方は遠慮なく
ご相談ください。